保育原理では他科目と重複が多いのが特徴◎
テキストの重複箇所だけに絞り読み込みことで、科目の枠を超えた効果的な学習がかないます。
この記事では保育士試験科目「保育原理」の勉強法についてトピック毎に解説します。
保育原理の全体像:保育指針を中心に歴史・重要人物・子育て支援施策の変遷は教育原理・保育の心理学とも重複◎
テキストを読んでいると保育指針をそのまま文章にしただけ?みたいな内容もあり
とにかく保育指針の早期暗記に着手することで自信とアドバンテージにつながります。
保育の歴史・子育て支援の変遷は教育原理・保育の心理学・こども家庭福祉とも重複しますので
科目の枠を超え丁寧に勉強しましょう!
保育指針の暗記対策:大事なのは文字面を追うだけでなく全体像を把握すること
暗記対策というと赤シートで隠しながら文字を覚えていくイメージかと思いますが、保育指針については【単語を覚えるプラス全体像を覚えていく】ことも大事になります。
下記のように指針の項目ごとに頭の中で自問自答しながら内容を思い浮かべ、イメージしながら覚える方法です。
※お手元に保育所保育指針があれば1章を眺めながら下記お読みいただくと分かりやすいです。
【イメージしながら覚える頭の中の自問自答例 第1章1について】
1章の基本原則は5項目あって、保育所の役割・目標・方法・環境・社会的責任だったはず。
その保育の目標は確か6つあって・・
健康・人間関係・環境・言葉・表現 あと、なんだっけ?? 養護だった!
保育指針の暗記対策をより詳細にこちらの記事でご紹介しています。ご参考くださいませ。
歴史・重要人物は得点源に!科目の枠を超え共通内容として取り組もう
私は保育士試験勉強法として、歴史・重要人物は早期に暗記対策を始めて得点源にする方針を
おススメしています。
それは受験年度にかかわらず歴史・重要人物の内容は変わらないから◎
お手元にテキストがある方は、保育の心理学・保育原理・教育原理の歴史的重要人物のページを確認してみてください。
3科目分なので量は多く感じるかもしれませんが、歴史の流れに沿って1つずつ丁寧な理解と暗記対策を繰り返すことで、確実に【重要人物と保育理論の組み合わせの理解】が進むはずです。
理解を定着させるには、暗記対策を機械的に行うなど「とりあえず覚える」という必要があります◎保育指針と同様にスキマ時間に暗記対策することで理解の土台作りになりますよ!
科目の枠を超え共通の内容として暗記対策をはじめましょう!
明治~戦後の保育所の歴史は教育原理と併せて学習すると効果的◎
学制の公布と共に東京女子師範学校附属幼稚園の開設は、共に明治初期の出来事です。
保育原理の保育所の歴史的変遷と教育原理の教育制度の変遷は、テキストではそれぞれの科目で記載されていますが一緒に学んでいくとより流れがつかみやすく効果的ですよ☆
保育と教育の歴史をオリジナル年表で1つにまとめてストーリーで理解しよう
具体的に保育原理と教育原理の歴史を一緒に学ぶ方法として、オリジナル年表の作成がおすすめ◎
年表なんてテキストに記載されてるじゃん!と思われますが…
保育と教育の2つの歴史を明治・大正と時系列で書き出す作業により、出来事の順序が可視化され頭に残りやすくなります。
参考までに私のオリジナル年表を。
左側にこども家庭福祉や社会的養護の歴史
右側に保育と教育の歴史
の2パターンで書き出しています
同時代にどのような出来事があったかを
俯瞰して確認できたので
この内容で作成して理解が深まりました
試験で正答率を上げるポイントとして頭の片隅にぼやっとでも記憶が残っていることが大事◎
選択肢を絞る時にそのぼやっとした記憶が、誤答を防ぐ可能性を高めてくれます。
そのために面倒ではありますが、自身で書き起こした年表を繰り返し眺めることで順序が頭の中に入れながらテキストを読み直しストーリーとしてつかむと理解が深まります。
歴史と共に出てくる保育要領・幼稚園教育要領・学習指導要領など規定は公布順序に着目しよう◎
保育と教育の歴史を書き出す中で、幼稚園保育及設備規定にはじまり保育所保育指針に至るまで様々な規定が公布されますね。
内容1つ1つも問題集に出たベースで暗記対策が必要ですが、内容だけを追うよりその公布順序に着目して見てみましょう!
【着目ポイント】
・規定の公布と共に保育・教育の権限がどのように移り変わっているのか?
(例:権限が国→地方へ)
・その規定の内容(時系列に規定内容を見比べると深い理解につながります)
・保育所保育指針は最初の制定からいつ・どのような内容で改定されているのか?
おまけ★暗記対策のポイント:単語帳や一問一答問題集など多用することで様々な問われ方に対応できる!
私は暗記対策ツールとして下記を自作しました。
携帯のしやすさと併せて色んな問われ方にも対応できるようにするためです。
・人物と保育理論を覚えるための、単語帳
・テキストから保育指針だけを切り取った暗記用保育指針
・一問一答問題集 2冊
・オリジナル年表(児童福祉・社会的養護と保育所・教育の歴史の2パターン)
・重要な法律・条約だけを書き出した法律暗記ノート
問題集を沢山買うことに賛否あるかと思いますが、最新年度でなくとも中古なら気軽に購入できますしいろんな問われ方に慣れたので良かったかなと感じます。
私の使用問題集一覧については下記記事にまとめています、ご参考まで。
少子化と子育て支援の法的変遷は子ども家庭福祉と重複◎
子ども子育て応援プラン・子ども子育てビジョン…と似通った名称の続く子育て支援施策の変遷を追うのは苦手でした。
ただ子ども家庭福祉でも重複する内容なので、一部分だけから始め少しずつ流れを覚えていけると自信につながります★
理解しやすくなるポイント①:子育て支援施策と法律施行の流れをセットで因果関係から把握しよう
まずテキストの保育原理とこども家庭福祉の子育て支援施策の箇所だけを読み合わせてみましょう。
子育て支援施策の変遷で分かりやすい方を土台に、支援施策に伴い施行された法・計画があればセットで書き込むようにしましょう。
新しい支援施策を始めるにあたり、根拠となる閣議決定・計画・法律を受けて施行される、というストーリーが概ねあるはずなのです。
子育て支援施策単体で覚えるより、法改正・施行の因果関係でストーリーを理解する方がすっと頭に入りやすかったのです。
参考までに、私のテキストに掲載されていた
子育て支援施策と施行法や計画の相関と流れ図です。
もしもお手元のテキストになければ、分かる内容から
オリジナルの流れ図を書き込めばかなり理解が進むはずです◎
理解しやすくなるポイント②:子育て支援・少子化・待機児童・放課後子どもプラン全部ひっくるめて流れをつかもう
子育て支援施策を軸に少子化・待機児童・放課後子どもプランと派生していく流れがあります。さらに近年では働き方改革も加わるでしょう。
是非ひっくるめて全部流れ図に落とし込んでしまうことをおすすめします◎
因果関係から流れを理解する方針より、少子化等それぞれの施策とセットの法や閣議決定も併せて書き込めばテキストを読まなくとも視覚的な理解につながります。
最初は繰り返しテキストの文章と併せて流れ図を確認することで、ストーリーが少しずつ頭の中に入ってくるはず★
一部分でも頭に残るようになれば、同じ要領で繰り返せば苦手意識も薄らぐでしょう!
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