出題範囲がとにかく広く覚えることが多すぎて目が点になる【子どもの保健】
でも諦めないで~!
テキストの内容と共に勉強法を解説しますので、お手元にテキスト・参考書があれば一緒にご覧ください。
この記事では保育士試験科目「子どもの保健」の勉強法についてトピック毎に解説します。
子どもの保健の全体像:出題範囲広すぎ!問題を解きながら理解と暗記を進めよう
テキストを一読して「こりゃダメだ」と静かに本を閉じた方も多いのではないでしょうか。
一般的な保健の知識しかない私には疾病名や感染症の羅列にくらくらしました。笑
テキストを読んで理解するだけではなく問題を解きながら覚える流れにシフトしましょう。
テキストの内容を順に主要トピック毎に勉強法を解説してまいります。
参考までに使用したテキストはこちらです。
人口動態統計・保健統計:理解を深めるために最新の統計データをさらに調べて傾向を把握しよう
出生率などの人口動態統計・児童虐待相談件数・子どもの年齢別死亡原因・・・
ニュースでも取り上げられる関心度の高い内容だけど、数値を覚えるのって大変ですよね。
上記に挙げた人口動態統計といった数値との向き合い方として、数値の大きさ・規模感をざっくり把握することから始めましょう。
例えば「児童虐待相談件数」を挙げると、平成27年度は約10万3千人です。
さらに理解を深めるために、前後のデータそしてテキストには載っていない昨年・今年の最新の数値も調べてみましょう。
児童虐待相談件数を例に、ざっくり把握する観点はこちらです。
「児童虐待相談件数」はだいたい10万人台の規模感。 平成23年度頃は年に1万人ずつ増加傾向だけど、近年は2,3年で5万人増え15万人と急激な増加傾向にある。
「点の視点」である年度だけの数値を見るよりも、過去・最新のデータを調べて傾向を知ることで、関心も持てるようになり頭にも入りやすくなりましたよ!
全科目共通!統計数値は「出題基準日」に気を付けよう
なお調べた最新の人口動態統計の内容が試験に出題されるかどうかは、受験する試験の「出題基準日」を確認してください。
子どもの発育・発達:他科目でも出題されるので丁寧に取り組もう
子どもの発育・発達について生物の教科書か?!と思うほどの細かな内容に驚きました。
試験科目【子どもの食と栄養】でも重複する内容となるため、丁寧な理解が大切です。
私が覚えるのに苦戦したのが、月年齢毎に発育・発達する運動機能・精神機能の内容です。
自身の子ども達の育ちの記憶だけでいけるかなと思っていましたが、ざっくりとした理解で進めていたため誤答の多い内容でした。
暗記対策!持ち歩き用にテキストをコピー&ガンガン書き込もう
スキマ時間勉強用として、テキストをコピーし理解しやすくなるように書き込んだ暗記対策グッズをよく作っていました。
苦戦した月年齢毎のこの内容も、運動機能の発育の表をベースに追記しています。
表左端には「言語表出の過程」を、表右端には「社会性の発達」を追記しました。
ローレル指数等は計算できることより指数の大きさを把握しよう
身体発育の評価としてローレル指数をはじめとした指数やBMI等の数値が出てきますね。
計算式まで出てきて「ぎょ!」と戦慄がはしりました。
まずは計算式を覚えることより、指数毎の正常値がどれくらいの数値になるのかを把握することから始めましょう。
例:指数の正常値 カウプ指数:15~18 ローレル指数:100~160 ※数値の大きさが2桁なのか3桁なのか全然違っていますね。
保育士試験でこの指数の問題が出題されたとして、どちらか一方だけ(カウプ指数は2桁だったはず…10位だったかな程度の記憶)頭の片隅にあれば、正答率を上げることができます。
子どもの疾病・感染症・予防接種:問題演習と暗記対策のWで少しずつ覚えよう
【子どもの保健】で苦手意識を持つのはおそらくこの内容があるからではないでしょうか。
完璧に全部を覚えようとするより、まんべんなくテキストは読みつつも問題演習でよく出題される内容をまずは重点的に覚えるようにしましょう。
出題範囲が広いので手持ちの問題集だけでなく、ネットで問題を検索しとにかく新しい問題を見つけては解き理解を深めるよう努めました。
よく利用していたミニテスト問題のサイトを載せました。スキマ時間勉強にうってつけです。
テキストには疾病や感染症が多いため、1つ1つ大まかな内容しか記載されていません。
誤答した問題の解説をテキストに書き込むことで、理解が深まりよく出題される内容も自然と分かってきます。
子どもによくある疾病と共に、よく出題されていた内容をまずは重点的に覚えていきましょう。
感染症名×原因ウイルス・出席停止期間等は単語帳にまとめて
もう1つの覚え方として単語帳の活用がおすすめ。
・疾病・感染症名称 × 原因ウイルスや出席停止期間
・予防接種 × 接種回数など
ヤル気の出ない時でもただ眺めるのを積み上げていけば、頭の片隅に残るようになり試験の正答率アップにつながります☆
発達障害:障害の分類の整理から始めましょう
児童に見られる発達障害を中心に特徴を捉えましょう。
ただ障害ごとの線引きがグレーで曖昧なところもあるため、テキストの内容だけに終始せず多くの問題を解く中で知識がより深まります。
発達障害の分類の仕方としてDSM5やICD10があります。
分類により障害の名称や意味合いが変わるため、その点を整理することから始めましょう。
私はこちらの解説で理解しましたのでご参考ください。
発達障害の特徴だけでなく援助方法もセットで
勉強を進めていくと、障害の名前は違うのに似たような特徴が多く混乱することがありました。
発達障害に関心があり、間違えては調べていたのですが余計に混乱することも。
試験勉強的には白黒はっきりしている方が理解しやすいですが、発達障害とは線引きの曖昧なグレーな側面もあるのだと感じあまり突き詰めずに進めました。
発達障害の特徴と共におさえておきたいのが支援方法。
テキストでは障害の特徴の解説にとどまっている場合もあります。
是非援助の仕方もセットで学び知識を深めましょう。先ほどの参考リンクに援助方法も紹介されています。
母子保健:サービスの実施主体と根拠法を整理しよう
さらりと流しがちの母子保健や医療援護サービスの内容は、詳細を突っ込まれると誤答の多いトピックでした。
理解しやすくするため整理の観点を解説します。
母子手帳の交付をはじめとした「母子保健対策」と療育医療の給付等をはじめとした「医療援護対策」には様々なサービスがありますね。
サービス1つ1つの内容の把握とともにおさえておきたいのが、サービスの実施主体と根拠となる法律です。
児童福祉法と母子保健法に分けて整理
私が整理したメモで解説します。
・母子保健対策と医療援護対策共に根拠となる法律毎に2つに分ける
・実施主体が都道府県か市町村か横に追記
・サービスが社会福祉事業に該当する場合「第一種」又は「第二種」を追記(他科目「社会的養護」の内容です)
社会的養護の内容も一部含まれていますが、このようにテキストの内容を自分なりの観点で整理し直すだけで理解が深まりますよ。
おまけ 試験でびっくりした初見問題のお話
ちなみに私が受験した子どもの保健の試験では「しらみ」の問題が出てびっくりしました。
この時代に「しらみ」って対象となる子どもは多いのかな?と疑問に思いつつも、頭が痒くなる程度しか知識がなかったので「えいや!」で解答したのをよく覚えています。
もっとコロナや感染症について出題されるかと思っていたのに意外でした。
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