造形試験と同様に45分を計りながら絵を描いたことのある方は実感済みかと思いますが
時間内に構図を考えて下絵、塗りつぶすまで仕上げるのは結構大変な作業です。
下絵練習の進め方から時間配分のポイントを、私の見本のイラストともに解説します。
この記事では保育士実技試験【造形】を選択する方向けの実技試験対策をご紹介しています。
合格者の絵を確認して合格ラインを把握しよう!上手すぎなくても大丈夫!
造形の試験では初見のお題目に対して45分間で描ききることを目指します。
独学で臨んでいるため合格ラインがわからず、最初に合格者の絵をネット検索で何枚も見ました。
【保育士実技試験 造形 合格作品】で検索すると沢山あがっています。
合格者の絵を見る時は下記ポイントを参考に何枚か見てみましょう。
【合格者の絵を見る時の確認ポイント】 ・表情・身体つき・背景などをどの程度写実的(リアルに)描けばよいか ・着彩はどの程度の丁寧さで塗りつぶせばよいか
アニメっぽいキャラクターに寄せすぎる画風はよろしくないですが、漫画のように身体の動きをそのまま写実的に描くスキルも要りません。
一目見てお題の内容と分かる「分かりやすい絵」を目指すのが大切かと感じます。
1番大切◎下絵の練習は様々なお題で量をこなそう
出題される問題では、保育士と園児数名が登場する場面になるのですが…
保育士未経験の私は、保育園で働いたことも行ったことさえないため
保育士や園児の姿、保育園の様子さえわからない!描けないじゃん!と困ることに。
お手本はネット検索した画像を頼りにしよう
まず保育園の様子を知るために、ネット検索した保育士や園児達の画像を見ながら下絵スケッチを始めました。
これも沢山インターネットに上がっています。
試験では問題を確認した後にどんな絵にするか大まかにイメージして臨まれるかと思いますが、その工程をパパっと済ませるために様々な場面の下絵を描く練習が効果的◎
ほぼ必ずと言っていいほど【保育士と複数名の園児】は登場するので、最初の下絵練習に最適です。
下絵練習の目標は【描きやすい保育士・園児の絵】を自分で確立できること
ネット検索画像である程度絵を描くことに慣れてきたら、早速実践練習に入りましょう!
過去問題のお題を使用し、今は時間配分は気にせず人物・背景の下絵を描き切ることを目指します。
【過去問を使用した下絵練習の進め方】
1.過去問をベースによく出る保育場面を把握(例:食事・室内、園庭遊び・季節行事など)
過去数年分の過去問の出題例を下絵練習すると、実践的でかなりよい練習になります
2.ネット画像を見ながら同一場面で色んな姿の園児を描き分けよう
3.描きやすい【保育士・園児】の絵を確立させよう
(洋服・髪型・色・表情など決めておくと時短になる)
下絵イラスト例:同じ場面で色んな姿の園児を描き分けよう
お恥ずかしいですが、私のスケッチを例に描き分けるポイントを説明します。
色んな姿を描き分ける時の観点について補足しているので、参考にしてみてくださいね。
園児を年齢別に描き分けてみる
乳児と3.4歳の子供の身体のバランス
縄跳びを年代別に
(縄の持ち方が違っていたり大繩遊びでの顔の向きや保育士の姿勢)
園庭にありそうな物や遊具
砂遊びの様子
園児はかがむ・しゃがむ・ヘりに座る等色んな姿勢の園児を描き分ける
工作の様子
机と座る園児と保育士のバランス、座る位置、手の動き
遠足の様子
保育士と園児の外出時の恰好(帽子・水筒)、歩行時の園児と保育士の立位置
解答用紙のサイズ(19センチ角の正方形)の大きさに慣れよう
下絵の練習も進んできたしそろそろ実技試験と同じ45分間でやってみようかな。
あれれ~下絵を描いて色鉛筆で塗りつぶす前に45分経ってるんですけどー!
ここからは時間配分も意識した練習に入りますよ。
下絵練習を積み重ねたら、45分の制限時間を意識し試験を想定した実践練習に移りましょう!
解答用紙サイズである19センチ四方の正方形の紙を用意し、人物・背景の下絵・着彩まで仕上げてみます。
ここで実感していただきたいのが、解答用紙の大きさです。
19センチ角の正方形サイズって意外と大きく、人物と共に背景もしっかり描きこまないと寂しい印象になるかもと感じました。
時間配分のポイントは構図決め・下絵・着彩の各工程の作業時間把握すること◎
45分で仕上げるために、どの作業にどのくらいの時間がかけているのか、をまず把握しましょう。
私は下絵に時間がかかり、着彩は割と手早くできる方だったので、下絵にかかる時間が長くなりすぎないよう気を付けていました。
本試験での時間配分例:下絵を15分で仕上げるのが目標☆
描き始めは時間もかかるうえに仕上がりもいまいち・・・
それでも大丈夫!
多くの過去問を描きあげるうちに私も時間配分が固まってきたので、少しずつ取り組んでいきましょう!
本試験と同じタイムスケジュール例です。
各工程の時間の確認と共に、ご自身の作業時間と比べてどうか参考にしてみてくださいね。
【タイムスケジュール例】 1.構図を決める → 5分 2.下絵(人物)を描く 3.下絵(小物・背景)を描く →下絵全体で15分前後 4.人物・色を塗る → 8分 5.人物・濃く太く縁取りを入れる → 5分 6.広範囲の背景を勢いよく塗る・仕上げ → 5分
描きあげたら合格者の絵と見比べ改善 繰り返せば自分の絵が確立していく!
時間を計りながら過去問の絵を描く練習を繰り返す際に、やってみてほしいのが合格者の絵と自分の絵を見比べること◎
合格者の絵と比べながら、自身の絵の特徴や改善ポイントを見つけてみましょう。
またまたお恥ずかしいけど私が初めて描いた絵で説明します。
改善ポイントを次描くときに気を付けることで、自身の描きやすい絵が少しずつ確立していきます。
【令和2年前期過去問より】
テーマ:牛乳パックのおもちゃ遊び
指定人数:子3名・保育士1名以上
場所:保育室
条件:パックの形を生かした手作りおもちゃ
【絵の特徴】
・保育室の背景が少なく寂しい印象
・絵の縁取りが薄いため全体的にやけた印象。
・茶色が多くなりがち、着彩が雑
【改善ポイント】 ・保育室の背景に描くものを増やす(窓・カーテン・ロッカー・貼り紙など) ・着彩の仕上げに濃く太く縁取りを行う ・茶色を多く使う床・壁の色を他の色にする ・園児や保育士の髪型・服装の色をある程度決めておく、多くの色を使ってその場で色に迷わないようにする
※実技試験当日のタイムスケジュール、流れについて別記事にてご紹介しています。
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